OpenStack/インストール前に
目標とする構成
今回は下記の構成で作ります。
基本的にはこちらの図2.1に掲載されている構成と同じですが、外部アドレスの扱いだけが異なります。
- コントローラーノード × 1
- IPアドレス:10.0.0.11(Management)
- ネットワークノード × 1
- IPアドレス:10.0.0.21(Management), 10.0.1.21(Tunnel), 任意の外部アドレス(External)
- コンピュートノード × 1
- IPアドレス:10.0.0.31(Management), 10.0.1.31(Tunnel), 10.0.2.31(Storage)
- ブロックストレージノード × 1
- IPアドレス:10.0.0.41(Management), 10.0.2.41(Storage)
- オブジェクトストレージノード × 2
- ノード1IPアドレス:10.0.0.51(Management), 10.0.2.51(Storage)
- ノード2IPアドレス:10.0.0.52(Management), 10.0.2.52(Storage)
一応全ての種類のノードを用いた最小環境のようです。
計6台のHW(実際にここで使うのは仮想環境ですが)を準備しておきます。
インストール準備
ゲートウェイ準備
Managementセグメントにルーターを置いてゲートウェイとします。
自分は仮想ホストにManagementセグメントのIPを振ってこんな感じでLinuxルーターにしました。
# firewall-cmd --permanent --zone=external --add-service=ssh # firewall-cmd --zone=external --change-interface=br0 # firewall-cmd --reload
hosts設定
ここからは全ノードで作業を実施します。
各ノードのhostsを設定します。
設定するのはManagementセグメントのIPアドレスです。
10.0.0.11 controller 10.0.0.21 network 10.0.0.31 compute 10.0.0.41 block 10.0.0.51 object1 10.0.0.52 object2
ntpインストール
各ノードでntpをインストールして起動します。
# yum install ntp
/etc/ntp.conf編集
server [NTPサーバーアドレス]
起動
# systemctl start ntpd # systemctl enable ntpd # ntpq -p
ネットワーク設定
ここではわざわざ詳細は説明しませんが、Managementセグメントで各ノードがcontrollerノードと通信できるようにしておいて下さい。
リポジトリの有効化
パッケージをインストールして各リポジトリを有効化します。
なお、下記リポジトリはCentOS7用の物なので、その他のディストリビューションの場合は適切な物をインストールして下さい。
# yum install yum-plugin-priorities # yum install http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/7/x86_64/e/epel-release-7-5.noarch.rpm # yum install http://rdo.fedorapeople.org/openstack-juno/rdo-release-juno.rpm
openstack-selinuxのインストール
該当パッケージをインストールします。
# yum install openstack-selinux
- 最終更新:2016-01-25 14:25:43